現在の日本を、お葬式の在り方から見た場合、仏教徒が多いは ずではありますが、熱心な教徒は少ないように感じられます。ま た、その市教活動もあまり積極的には見えません。
多くの人々は根本的真理を説く宗教をもたないため、何が真理 で何が悪か等も、その時の状況により変化する曖昧な日本社会 が出来ているように感じられます。宗教がないため、人の弔い方 にも自由奔放となり、最近では肉体の処理に近い、弔い方になっ ているようにさえ感じられます。本来宗教家より、ここに警鐘を 鳴らすべきことではありますが、現在の日本人の中には、宗教を 理由なく否定する考え方を持つ人も多いように感じられます。
しかし、このままではちゃんとした葬儀式がなくなってしまうの ではないかと危惧されます。そこに何かしらの啓蒙活動が必要 です。しかし、宗教となると途端に難しい問題となり、否定され ることが多いため当本は単純に、それ以前の道徳心とか、自然 の摂理的な当たり前のことを発信、原点の素直な心から、もう 一度、人としてお葬式のことも考えていただくための啓蒙本に なれはと思い制作致しました。記念品やギフト品としてお使い いただければ幸いです。